インド赴任で遭遇するストレス要因を回避するための心構え

インド

インドでは、日本にいると遭遇しないであろう数々のストレス要因となる出来事に見舞われる可能性があります。

それは病んでしまったり、インドが嫌いになってしまう原因にもなりかねません。

そこで、インド赴任時や出張で訪れたときに、私個人が経験した事例をもとに、いかにストレスを貯めずにその場を乗り切る気持ちでいるか、をまとめました。

インドでは、多少気に触ることがあっても、広い心を持って受け入れることが必要です。

過酷なインド赴任は気持ちを楽に乗り切る

イメージ先行でインド赴任を躊躇するのはやめてほしいと私は思いますが、やはりインド特有のストレスの貯まる出来事、状況があります。

本記事で紹介するインドで遭遇し得るそんな状況をイメージしたとき、これからインド訪問を予定している方は、「そんな小さなこといちいち気にしないよ」くらいの気持ちでいてほしいです。

毎日カレーでも彼らには普通のこと

カレーはインドの代名詞と言っても良いくらい、世間一般に知られています。実際、おいしいカレーが食べられるレストランはたくさんあります。

現地人と行動を共にする場合、食事は当然ながらインディアンフードとなることが多かったです。
ベジタリアンに囲まれると最悪の場合、肉も食べられません。

現地の会社には規模は大きくないものの、社員がランチを食べるため、社員食堂が設けられていました。メニューは1週間日替りカレーという具合いです。そして、そのメニューがずっと続きます。

日本人の食事の好みからは、日本米と比べてパッサパサのお米は毎日食べているのはなかなか大変に感じる人も多いかと思います。最初はよかったのですが、数週間、数カ月と過ぎていくと、もう食べれなくなってしまうこともあります。

カレーも本当に毎日続くとなるとさすがに食欲もなくなってきます。

毎日インディアンフードを食べることは結構大変でした。でも、続けたのには、意味があります。

あたなは、外国人が日本でご飯や味噌汁を「まずそうに」食べていたりしたら、どう思いますか?

自分たちは当たり前に食べているものをそんな風な扱いを受けると、やはり良い気はしませんよね。

郷に入っては郷に従え、インドに行ったらカレーを食べる、の考えです。

彼らも私たちのことをちゃんと見ています。

現地人とは別でカップラーメンや日本食を食べるのではなく、一緒にいるときくらいはインディアンフードを食べましょう。

ゴルフキャディーのマナーは教育次第

インドで生活していると休日にゴルフをプレイする人も多いです。

プレイヤー一人ひとりにキャディーさんが付きます。そう聞くと、良いじゃないかと思う方もいるかと思いますが、キャディーさんは全員おっさんか、兄ちゃんです。

なかには、やる気がなく、クラブやバッグを大事に扱わないような輩がいます。そういうキャディーほど休憩時間にジュースを奢ってやらないと不機嫌になったり、プレイ後に渡すチップが少ないとさらに不機嫌になったりします。

「日本人と見ればチップがもらえるのが当たり前だと思うな。そんな態度のやつにはぜったいにやらん。コースの外でOBのボールを拾って、売ろうとしている子どもにやるほうがマシ」という気分になってしまいます。

ですが、ここで一度落ち着いて考えてみてください。

彼らは態度が悪かったといえ、最低限の仕事はしました。道具を大事に扱えないのは、きちんとした教育も受けられないまま、働かざるをえないからかもしれません。そうであれば、彼に怒るのではなく、ゴルフ場のマネジメントにクレームするべきです。

また、私たちがキャディーとしてのマナーを教えてあげてもいいのです。そうすれば、次にプレイするプレイヤーはそのキャディーから気持ちの良いアシストを受けられるかもしれません。

採寸や分量は当てにしないこと

現地の会社で支給されるユニフォームのようなものがありました。毎年、採寸され支給してくれるのですが、サイズがあまり合っていない。しかも、渡された数着でもそれぞれサイズのみならず、デザインも微妙に違う有り様でした。

支給されたばかりなのに、サイズアウトして着れなかったものは返却しましょう。残ったもので、デザインの違いを楽しみましょう。

そして、採寸はなかったことにしましょう。なぜ、細かく採寸をしたのかを考えてももう答えはでません。

似たような事例がレストランにも当てはまります。

レストランでは、同じものを頼んでいるのに、日によってサイズや味を変えてくることがあります。

「この前食べたとき、ちょっと少なかったから、今日はもう1品頼もうかな」と思っていると、急に大盛サイズが出てきて、食べきれないということが起こります。

いつも同じものを頼んでいても、「今日はどんな料理が食べられるのかなあ」と楽しみにしながら待つようにしましょう。

インドは広いので、旅行も大変

毎年遠足や旅行という催しがありました。それ自体は現地人との交流を深める良いイベントだと思います。

ですが、社員旅行が片道14時間のバス移動だったときはさすがに驚かずにはいられませんでした。3日間の行程で2日間が「移動」です。しかも、冬に差し掛かる時期なのに、向かう先は避暑地で有名なシムラです。

「冬に往復28時間もかけて、避暑地に行くのか」と思うと、込み上げそうになるモヤモヤとした気持ちをここは抑えて、旅行を前向きに楽しむことが大切です。

インドは広いから、移動にも当然時間がかかるものです

まずは、移動中に普段見れないインドの景色を堪能します。一緒に移動する現地人たちとコミュニケーションも楽しみましょう。

到着したら、冬の避暑地なら観光客も少ないはずです。フリータイムを楽しみましょう。

でも、さすがに現地人からもクレームが出たのか、以後、移動に10時間超えの遠足は開催されていない模様です。

飛行機は身動きとれないので席選びが大事

よく利用したTG(タイ国際航空)のエコノミークラスでは高頻度で自分勝手で周りの迷惑を考えないインド人に遭遇することがあります。

搭乗するなり、家族でどこに座るか相談が始まる。座ってすぐにCAさんに飲み物を持ってこいと言う。自分の座席と違う席に座る。

CAさんも怒っているくらいです。

彼が自分の横の席だとわかったときの絶望感が半端ではありません。

デリー発だと最悪です。バンコクまで約4時間かかります。夜行便なので、寝るに寝られず、寝不足でバンコク入りすることになります。

肘掛けに足を置かれていたときは、フツフツと怒りが込み上げそうになりました。

こういうストレスを回避するためには、思い切ってビジネスクラスに乗ってしまいましょう。

突飛な考えと思われるかもしれませんが、本当にそうしている人もいるくらいなのが、インド駐在員だったりします。

部屋が洪水になる配管破損はよくあること

インドでは住居のトラブルも起こりがちです。

「すごい雨でも降ってきたかな」、「それにしても、音が近いような…」と思っていると、家の中で大雨が降っている。

正確には、天井から大量の水が溢れ出てきています。インドでよく遭遇する配管からの水漏れです。

夜中にシャワールームで発生したときはさすがに諦めて、そのままドアを閉めて、ベッドに戻りました。

多少の惨事はいったん見なかったことにする気持ちも大切です。

任務完遂するホテルマン

ホテル滞在中の話。23時も過ぎて、チェックイン。部屋にはサービスボトル2本が付いているということだったが、部屋には無かった。

そういうことはよくある話なので、気にしませんが、一応フロントに指摘すると「すぐ持っていく」と回答がありました。

しかし、24時を過ぎても来ませんでした。

「今日はもう来ないんだろう」と思い寝ていると、深夜1時に近づいたころインターホンが鳴りました。

もう寝ていたところだったので、起き上がれず、また眠りに落ちましたが、その後5分間隔くらいで、ずっとインターホンが鳴り始めました。

ずっと我慢していたら、ひたすら30分以上粘られました。

普通、ホテル従業員なら夜中の1時にもなって、インターホンでゲストが出て来なければ、ゲストがすでに眠りについていると思いませんか?

部屋で倒れていると考えたなら、もう少し騒ぎになりますよね?

彼は上司の「ビールを持っていけ」という命令に従い、任務完了まで、夜中に客の迷惑も考えず、鳴らし続ける覚悟なのだと思います。

途中で投げ出さない強い意志を持っています。

そして、「ゲストにサービスボトルを届ける」、という彼の強い思いは私に届きました。

結局私が折れて、ドアを開け、サービスボトルを受け取り、ドアを閉めながら、「指摘しなければよかった」と後悔しました。

このことからも、インドでは、夜遅い時間帯に何かを依頼することはなるべく避けましょう。

まとめ

色々とプチエピソードを並べてみましたが、これらはインド生活で遭遇するストレスのほんの一部かと思います。

中でもやはり、お金を払ってサービスを受ける立場にあるときに遭遇するトラブルには、特に腹が立つことが多いと思います。

ですが、結局「インドなんだから、しょうがないか」と受け入れてしまう。

心が広いわけではなく、諦めて受け入れていることもあります。

ですが、不思議なことにそんな出来事も後になってみれば笑い話にできる、そんな国でした。

インドで遭遇するトラブルには「これはまた良い笑いのネタになるぞ」という気持ちでいることが大切です。

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