インド赴任とインド人のイメージを元駐在員が振り返る

インド

インドに住む日本人は年々増加傾向で、2018年の調査では1万人に迫っています。

日本人には住みにくいイメージのある国ですが、ビジネス市場においては無視できない国であることから、行きたくなくても行かざるを得ないという方は、まだ今後も増えていくのではないでしょうか。

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インドで頑張っている日本人

外務省の2018年の海外在留邦人数調査によれば、最も在留邦人の多い米国で全体の32%(44万6,925人)、2位の中国で8.6%(12万76人)であり、全体の4割を占めています。それ以降はオーストラリア、タイ、カナダ、英国、ブラジルと続き、23位に我らがインドで9,838人でした。

※海外在留邦人とは海外駐在や留学、旅行などで3か月以上その国に滞在する永住者以外の邦人を指す「長期滞在者」と、在留国により永住権を認められた日本国籍保有者を指す「永住者」を意味します。

私自身はデリーの少し南に位置するグルガオンというところに住んでいたことがあります。

日本人の数の増加に伴い、デリー周辺やグルガオンは日本食レストランも次々とオープンしており、生活のし易さはどんどん向上して行っていると思います。

そのため、今の時代、会社からインド出向を言い渡されたとしても、それほど気に病むことはありません。
または、旦那さまからインド赴任することになったことを打ち明けられても、気に病むことはありません。

インド人のイメージ

個人的に、私が初めてインド人を強くイメージしたのは、初めて買ったスーパーファミコンのソフトであるストリートファイターⅡに出てくるダルシムというキャラクターです。

その次は、テレビに出ていた手から不思議な粉を出すサイババです。
ちなみにサイババはサンスクリット語で、聖なるオジサン、という意味らしいです。

思うところ、日本のテレビで放送されるインド人のイメージはかなり偏ったものが多くないでしょうか。

  • 変な芸をするインド人
  • 道をでたらめに教えてくるインド人
  • 濁った河で沐浴するインド人
  • 仙人みたいなインド人
  • 変な日本語で話しかけてくるインド人
  • サギ紛いなインド人

実はこのようなインド人は全国13億人の中で、ほんの一部の人たちなのです!

宗教観や育った環境の差による考え方の違いはあるものの、大多数のインド人は基本的には普通でいい人たちなのです。

インドのイメージ

インドと言えば、牛が街中で普通に歩いている光景が思い浮かぶでしょうか。日本では、ノラ犬すら少ないので、珍しい光景でしょう。生活していると、他にも猿やリス、豚なども見ることができます。
しかし、これらはすぐに慣れます。目に入ってきても当たり前の光景として、スルーするようになります。

インドに出張にきた方が滞在中や帰国後に体調を崩されることがよくありました。

こちらも不衛生なインドのイメージからくる精神的なダメージもあるのかもしれません。

ちょっと怖がりすぎているような気もしますが、確かに不衛生なところは多々あります。

ローカルのお店に入れば、ハエが料理に群がっていたり、多くの人に嫌われている昆虫の死骸が転がっていたり、目を覆いたくなるような食器洗い現場が見えたり、地獄と勘違いしたくなるようなトイレで開けたドアを思わず閉めてしまったりしたこともあります。

しかし、街中にはもちろん綺麗なレストランやホテルがあります。

私が仕事をしていたときは、インドのイメージ向上のため、出張者に対しては綺麗なホテル、おいしい食事、おいしいカレー、適度な観光、適度な刺激を提供するように努めていました。

その結果、「住むのは嫌だけど」の前置きはあるにしろ、「出張でたまに行く分にはいいかも」との声を聞くようになり、少しインドの評価が上がったような気がしました。

インドについての周りの反応

インドへの出張や赴任は一般的に同僚などからは羨ましいと思われることはないかと思います。

インドの場合
「海外出張することになったんです」

「どこに行くんですか?」

「インドです」

「大変ですねえ。……」

ドイツの場合
「海外出張することになったんです」

「どこに行くんですか?」

「ドイツです」

「へー、ビール好きなんですよ。行ってみたい」

残念ですが、このような反応です。

家族に伝える場合は、

「えー、何でインドなん!?」(嫌そうな顔)

こんな反応になります。我が家もそうでした。
本当に悲しいことですが、これがカレー王国インドの現実だと実感します。

インド人と一緒に働いてみて

現地では普通に大学を卒業後、就職して働いているインド人と一緒に仕事をしました。

彼らは皆、英語を話すので、会話で意思疎通することができます。
インドのそこそこの階級の家庭では、子どもを英語で授業が行われる学校へ通わせるようです。

そこで育った英語が堪能で優秀な人材はインドを離れて、海外の大学や企業に行くことも多いようです。つまり、優秀な人はどんどんインド国内からいなくなっている、ということも言えますね。

一緒に仕事をしたインド人は頭いいなと感じる人間はたくさんいます。ですが、頭はいいけど、何か抜けている、子どもみたい、というのがイメージです。

旅行者としてインドに接したとき

インドは学生時代に1ヶ月ほど旅行したことがありますが、残念ながら騙そうとしてくる方にはたくさん出会いました。生活のために頑張って知恵を使っているのですね。
ただ、そういう人たちも極悪人には成り切れないのか、こちらが怒ると、バツが悪そうに離れていく。悪ガキが大人に怒られたかのようにです。

旅行者がしつこく声をかけられるのは、ある意味インド旅行初心者の登竜門みたいなもので、しばらく旅行していると声をかけられることも少なくなります。
それだけ最初は、観光業を生業にする彼らから見たら初心者丸出しだったのでしょうね。

まとめ

インドのイメージはまだあまり良いものではないかもしれませんが、これからどんな風に発展していくのか、日本人にとっても住みやすい国になっていくのか、楽しみで面白い国だと思います。

日本と大きく違う環境ですが、長い人生のうちの数年間だけ「おもしろい経験をしてみよう」とプラスに考えられれば、インドはありかと思います。

最後に言っておくと、カレーはとにかくおいしい。

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