私はインドとフィリピンという、ネイティブではないですが、英語を公用語として話すアジアの国で生活・仕事をする経験をしています。
そこで感じたことは、仕事で必要ないわゆる【ビジネス英会話】はTOEICを勉強しているだけでは身に付きません。
海外赴任先で良いスタートダッシュが切れるように英語は【会話】と【歌】を練習していくことをオススメします。
海外赴任とTOEIC
TOEICが英語力の基準に用いられることがありますが、海外赴任に必須なのかと言われると、そうとも言えません。
海外赴任するにはTOEIC何点くらいが必要か、という目安を設ける会社もあるとは思いますが、実際は関係ありません。
TOEICの点数と英語の能力、特に英会話力についてはイコールになっていない人はたくさんいます。
学生時代や社会人になってからの自主学習などで、TOEICの高得点をとっている人は、それ自体はすごいことだと思います。
でも、会話力を鍛えていないまま、英語が得意だと自慢していて、いざ海外出張や海外赴任してしまうと
「イマイチ話せてないな」
と周りからの評価が駄々下がりする危険があります。
本人にしても、それは不本意ではないでしょうか。
でも、それまで学習で培った力は、文法や語彙など含め、会話力向上に役立つ知識はたくさんあるので、無駄ではありません。
正直、現地での仕事内容にもよりますが、海外赴任者に必要なのは、任務を遂行するための知識やスキル、メンタルだと思います。
そのため、スキルのある人は英会話力が多少乏しくても、的を得た短文で相手に言いたいことを伝えることができたりします。
逆に、英語は得意でも、知識が乏しく的を得た会話ができない人は、相手が納得する説明ができなかったりします。
言うまでもないですが、まず駐在員として最低限の能力を磨いた上で、英語力を向上させていくことが大切です。
偉そうなことを書いている私自身も、まだまだ未熟で、足りないところだらけだと思います。
海外赴任と洋楽を歌うこと
赴任先がフィリピンなら、中途半端にTOEICをやるより、英語の歌を一曲でも練習しておいた方が、よっぽど役に立つはずです。
なぜなら、彼らはカラオケが大好きだからです。街なかにはファミリーカラオケ、ゲームセンターにはカラオケができるブース、会社のイベントではカラオケ大会、夜のお店でもカラオケ・・・
TOEICより、英語の歌が活躍する場はけっこうあります。
フィリピンに限らず、歌は世界共通でコミュニケーションツールとして使えます。
英語圏ではない国の人でも、われわれ日本人と同じように、英語で歌われている有名な楽曲なら知っている人も多いはずです。
あとは洋楽に加えて、楽器かダンスができたら、言うこと無しですね。
TOEICが必要なケース
ただ、TOEICが必要になる場合もあります。
例えば会社で海外赴任に必要な目安となる点数が提示され、受検を推奨されているような場合です。
昇進の条件に決まった点数を採る必要がある場合もそうです。
ただ単に点数だけが必要なのであれば、この場合はTOEICに特化した対策するべきです。
自主学習でも良いですが、なかなか長続きしません。
そうした学習に適したツールをうまく利用して短期間でサクッと目標をクリアできるのが理想ですね。
必要なことはやはり会話力
実際、海外赴任して必要になるのは、やはり英会話力です。「話す・聞く」ができないと仕事が進められません。
専門知識やスキルを武器に、苦手な英語をカバーできる部分もありますが、話せる方がいいですよね。
Googleの翻訳機能に頼りっきりになるのも、できれば避けたいですね。
となると、結局は会話の練習を繰り返し行い、場数を増やすしかないんです。
英語環境に居ると、聞く方は語彙を増やしながら自然と上達していくことができるかもしれませんが、話す方は実践あるのみです。
流れとしては、
赴任前に日本である程度時間の許す限りで、英会話スクールに通い、基本的な会話練習をやっておく。
現地に行ってからも、現地の英会話スクールに通って、しばらくは継続的に学習していくのが良いと思います。
「仕事で英語を使うから、現地では別に通わなくていいのでは?」
と思ったりするかもしれませんが、
- 英語ができないと仕事が進められない
- 初歩的な英語力でも何とかコミュニケーションをとって仕事が進む
1の場合はみっちり学習する必要があります。
2の場合は英語が上達しにくいので、学習する必要があります。
以上から、いずれにしても現地でも学習を継続するのが理想だと考えられます。
英語が苦手な人にはフィリピン人講師をオススメしています。
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